【上海リポート】「香港国家安全法が制定されて～上海の『光復路』『香港路』に刻まれた追憶」

香港国家安全維持法が施行された。
これにより香港での中央政府に対する抗議活動は著しく制限されることになった。
デモ隊の使っていたスローガン「光復香港」も、独立を意味しているとして使用禁止となった。
スローガンが書かれた旗を持つだけで犯罪とされ、言論統制が一層強化されている。
中国政府は時として強引な手法で自分らが必要と判断した政策を推し進めることがある。開発の現場でも 時には住民の意思に関係なく、経済成長の論理が優先されていく。ここ上海でも立ち退きを拒否した家だけが建設現場の真ん中にぽつんと残される風景を何度も目にしたあった。
そうした家は最終的には追い詰められほとんどが立ち退かされる。
今の香港もそのような形で周囲から追い詰められているようにも見える。

中国政府は何を急ぎ何を焦るのか。
このまま返還50年の2047年になれば香港は自動的に中国になるというのに。
（上海支局　田中秀尚カメラマン）

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