8月17日に県内で行われる東京パラリンピックの聖火リレーについて、県はまん延防止等重点措置の対象地域となっている静岡市内での実施を中止すると発表しました。浜松市内の陸上競技場に一本化して開催します。

 <県スポーツ・文化観光部 鈴木学参事>「まん延防止等重点措置適用の静岡市、浜松市は公道での実施を中止して」
 県はパラリンピック聖火リレーの実行委員会を開き、静岡市が「まん延防止等重点措置」の対象地域になったことを理由に、市内の公道でのリレーを中止すると決めました。土石流災害のため中止となった熱海市分とともに、浜松市の四ツ池公園陸上競技場でまとめて行うとしています。
 <鈴木晴太さん(13)>「今まで頑張ってきたけど本当に(公道で)走れないなら悲しい」
 こう話すのは、伊豆の国市の中学2年生、鈴木晴太さんです。双子の弟・聡太さんとともに聖火リレーの走者に選ばれていました。聡太さんは生まれつき重い脳性まひがあり、幼いころは、自分の力で座っていることもできませんでした。いまでは車いすに乗れるようになり、兄弟で走ろうと聖火リレーの走者に応募しました。
 <兄・鈴木晴太さん>「聡太が車いすをたくさん頑張って、上手になったら一緒に走りたいと応募した」
 ランナーに選ばれてからはほぼ毎日練習をして、聡太さんは道の悪い河川敷でもひとりで車いすを進められるまでになりました。
 <兄・鈴木晴太さん>「全身に障がいがある子でも聖火リレーを走れると伝えたい」
 新型コロナの感染急拡大で公道での聖火リレーはできなくなりましたが、2人の頑張りに家族もエールを送ります。
 <母・鈴木美都子さん>「これがなかったらそういう成長もなかったと思うので応募して良かった。こうやって2人でこれからも一緒に歩んでいけるのではないかと思った」
 2人は浜松で聖火をつなぎます。
 <鈴木聡太くんと兄・晴太くん>「頑張るぞ」

 一方、御前崎市と菊川市で行われる聖火リレーについては予定通り公道で行うことになりました。今回のパラリンピック聖火リレーでは全国で唯一の公道上での開催となります。

8月12日 SBSテレビ「ORANGE」放送
#オレンジ6

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