アメリカ軍が撤退中のアフガニスタンで反政府武装勢力「タリバン」が首都を制圧しました。今アフガニスタンでは何が起こり、世界のパワーバランスにどのような影響を与えるのでしょうか。

 アフガニスタンの首都カブール。

 国外脱出を求める市民が殺到し、空港は混乱を極めています。

 その原因はカブールに進攻した反政府勢力「タリバン」。

 15日に大統領府を占拠し、指導者の一人が勝利宣言を行いました。

 タリバン指導者の一人・バラダル師:「イスラム教徒のアフガニスタン人、特にカブール市民に大きな勝利を祝福したい」

 アフガニスタンのガニ大統領はすでに国外に脱出していて、SNSを通じて「流血を避けるために国を離れた」と釈明。

 タリバンの事実上の勝利を認めた形です。

 ブッシュ大統領(当時):「タリバン政権は終わりに近付いている」

 2001年、同時多発テロをきっかけにアフガニスタンに侵攻を開始したアメリカ。

 ほぼ全土を実効支配していたタリバンは政権の座を追われ、一時ほぼ壊滅状態に陥ります。

 しかし、タリバンはのちに再編成。

 反政府勢力として、米軍などに対してゲリラ攻撃を開始。

 泥沼化する紛争に、米軍の被害も増大し・・・。

 バイデン大統領:「アフガニスタンでの作戦において死亡した米軍関係者は2488名。“永遠の戦争”を終わらせる時だ」

 4月、バイデン大統領は、駐留米軍を9月11日までに完全撤退させると発表。

 再興を狙うタリバンがこの機を逃すはずもなく・・・。

 米軍の撤退開始からわずか数か月。

 今月15日、首都・カブールを落としたことで約20年ぶりに政権の座に戻ったタリバン。

 猛烈な国内進攻の一方、タリバン幹部は先月末に中国の王毅外相と会談。

 そして16日、中国政府はタリバンによる政治態勢の構築を事実上、容認する考えを示しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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