市民への襲撃事件を指示したとして、殺人などの罪で起訴された特定危険指定暴力団・工藤会トップらの判決公判が福岡地裁で始まり、主文の言い渡しは後回しになりました。裁判所前からの報告です。
指定暴力団のトップに死刑が求刑され、注目を集めた裁判の判決で、足立勉裁判長は主文を後回しにしました。トップに極めて厳しい判決が言い渡される可能性があります。
工藤会トップの野村悟被告(74)とナンバー2の田上不美夫被告(65)が起訴されたのは、1998年に北九州市小倉北区で元漁協組合長の男性が射殺された事件など4つの市民襲撃事件です。
裁判の最大の争点は、「トップらの指示や指揮命令」があったのかどうかで、検察側はトップの指示がなければ一連の襲撃が起きるはずがないことを主張。一方、弁護側は「検察官の独善的な推認」と全面的に否定し、無罪を訴えていました。
午前10時に始まった判決公判で、野村被告はスーツ姿で一礼して法廷に入り、裁判長の言葉に淡々と耳を傾けていました。足立裁判長は4つの襲撃事件全てについて野村被告らの共謀を認定し、その理由の説明が続いています。判決の言い渡しは、きょうの夕方まで続く見通しです。(24日11:38)
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